このブログで伝えたいこと、はじめたきっかけ

当サイトをご覧いただきありがとうございます。

このサイトでは破産に関する問題について、基本的な知識から具体的な対処法まで、いろいろと紹介していこうと考えています。

経済的に破綻しそうといった悩みや、破産について不安を抱いている方に向けて情報を発信。できるだけ多くの方の悩みを解決できるように、具体例を挙げながら対応策を提示していけたらと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

さて、破産に関する問題と言っても、色んなジャンルがあります。

破産をする主体で分けると個人の破産と法人のする破産とに大別でき、また手続内容にも「自己破産」だけでなく「個人再生」や「特定調停」、「任意整理」などもあります。

また「同時廃止事件」や「管財事件」といった分け方も可能です。

そこでまずは、破産というものが何なのか、簡単に説明していこうと思います。

破産とは?

一般的に「破産」という言葉がよく用いられていますが、「破綻する」といった言葉や会社の場合には「倒産」するといった言葉もよく耳にするかと思います。

まずはこれらの意味を理解し、混乱しないよう知識を整理していきましょう。

破産と破綻の違い

「破綻」という言葉は金銭的な問題以外にも使われることがあります。

「例えば関係性が破綻する」といった使われ方もするように、総じて物事が上手くいかなくなってしまった状況を表していると言えるでしょう。

もうすでに壊れてしまって修復が厳しいような状況、非常にネガティブな印象を与える言葉です。

経済的に破綻した状態など抽象的な使われ方をし、法律の用語として使われるものでありません。法的な定義をなされていない言葉なのです。

 

一方で「破産」は、破産法があるように法律の用語として用いられる言葉です。

似た言葉ではありますが、破産=破綻ということでは決してありません。

抽象的な言葉である破綻の方が広い意味を持ち、破産については手続の一種としての立ち位置になるため狭い意味となります。

つまり、「破綻してしまった」という場面と「破産してしまった」という場面は、厳密には状況が異なります。

そこで「経済状態が破綻したため、破産手続に入った」といった使い方が正しいと言えるでしょう。

破産と倒産の違い

次に「倒産」について考えてみましょう。

倒産とは、一般に企業の経営状態が悪化し、経済活動を継続できなくなった状態を言います。

こちらも抽象的で「破綻」に類似する言葉と言えますが、個人の場合にあまり使われることはないため「倒産」のほうが狭義であると言えるでしょう。

そのため「企業の経済状態が破綻し、その後倒産してしまった」という使い方をするとニュアンスが伝わりやすいです。さらにその上で、「企業が倒産するにあたって破産手続に入った」という表現をすると意味が通ります。

ただし倒産=破産でもないため、「倒産した」と言っている人がいたとしても、必ずしも「破産をした」とは限りませんので注意が必要です。

個人のする破産と法人のする破産

次に、個人のする破産と、法人・会社のする破産との違いを整理していきましょう。

基本的に「破産手続」では、個人も法人も関係なく採ることができ、最終手段であることは、どちらの立場でも関係ありません。

 

ただし法人の場合、自然人である個人とは違って、破産をすることによって消滅します。

また法人では日常的に多くの契約を交わすため取引先等、多くの利害関係者が存在する点も特徴的です。

破産の手続きの種類

自己破産に限ってみれば、「管財事件」と「同時廃止手続」に分けて考えることができます。

管財事件では、破産管財人と呼ばれる者が裁判所から選任され、その者が財産に関する管理・処分をしていきます。

破産をする場合、破産者の財産はこの破産管財人が管理することになり、換価処分などを行うのです。

破産者が勝手に財産を散財しないようにし、きちんと債権者に配当するために設けられた制度です。

ただし債権者に配当するほどの財産が残っていないこともありますので、その場合には配当の手続を行うことなく破産手続が終了します。

これを「異時廃止」と言います。

 

これに対し例外的な手続が「同時廃止手続」です。

こちらは破産管財人を選任して調査をするまでもなく、配当すべき財産がない場合に採られる手続です。

そのため破産手続の開始決定がなされると同時に、破産手続の廃止がなされるのです。

このブログを始めたきっかけ

破産に関し、紛らわしい言葉など簡単に紹介してきましたが、その他詳しいことは今後の記事で解説していこうと思います。

まだまだ複雑な手続や言葉も多くありますので、今後とも当ブログを訪問していただき、情報の整理をして頂ければ幸いです。

 

私がこのブログを始めたのも、こうした破産に関する問題で悩んでいる方を多く見かけたということがきっかけです。

なかなか法律に詳しい方や専門家でなければ破産手続のことを知ることはないかと思います。

そこで破産というものの全体像を、当ブログを通してご理解いただき、実際に手続きをする際にスムーズに進められるようになっていただければと考えております。

このブログで伝えたいこと

破産について知ってもらう

まずはこのブログを通して、破産というものがいったいどんなものなのか、これを知っていただきたいです。

世間的には破産というものが非常にネガティブに捉えられていますが、これは法定されている真っ当な手続なのであり、再スタートを切るためにも重要な手続です。

もちろん、経済状況が悪化してしまい、破綻するということは本人や関係者にとっていい状況とは言えません。

しかしこれを放置して悪循環を生み続けのではなく、取るべき対応を取り、法に則った手続で解決することが大切です。

多くの方に破産ないし再生手続等を知っていただくことが当ブログの一つの大きな目的です。

不要な心配を取り除く

無知は、必要以上の不安を生む要因となります。

特に破産を考えるような場面では、自身も追い込まれているでしょうから精神的な余裕がなく、どんどんと不安が高まってしまいます。

しかし破綻した場合に、どのような手段が残されており、自身がどの手続を選ぶことができるのか知っていると、必要以上の不安に悩まされることはなくなります。

このブログで、少しでも悩みを抱える人の不安を解消できればと思っています

破産による影響を知ってもらう

適切な対処法を理解するとともに、周囲に及ぶ影響についても知っていただきたいです。

自己破産をしたとき、これまでの借金などがなかったことになることもあります。

非常に嬉しいことですが、それにより困る相手方も存在します。

法定されている手続であるため、何も悪いことではありませんが、利害関係者がどの範囲で存在し、どれほどの利害が及ぶのか把握しておくことも大切です。

特に法人破産においては重要な考え方です。

利害関係者の幅が非常に広く、債務も大きいことに加え、従業員にも大きな影響を及ぼすためです。

従業員は身内ではあるものの、法人破産をする場面ではその当日まで知らせないことが一般的なため突然解雇されてしまうということも起こり得ます。

さらに経営者の方は法人破産の余波が自分個人にやってくることもありますので、破産が与える影響についてよく理解しておかなければなりません。

最後に

色々と、このブログで伝えたいことを綴ってきました。

メッセージをまとめると、閲覧していただいている方に自己破産・法人破産について知っていただき、悩みを解決したいということです。

今後もご愛読していただけると幸いです。